技術者の姿

― 技術立国を支える高専卒業生たち ―

監修:荒木光彦

世界思想社 
2007年11月発行
税込価格:1,680円 
四六判/228頁
ISBN:9784790712930



 書評紹介

高専教員生活24年を経験した技術者教育研究所 久松俊一氏から『技術者の姿』の書評が紹介されている。「40年余りを経過した高専教育を、多方面の角度から捉え、社会に認知してもらいよう配慮したバランスの取れた内容となっている」。

高等専門学校の教育と研究 2008 07 Vol.13 No.3,pp.63-65 (2008)


 本書の概要

ロボコンでおなじみの「高専」。だが、その実態はあまり知られていない。現代日本の技術現場を支えているのは、ほかならぬ高専卒業生であることが本書で明らかになる。各界で活躍する高専卒業生たちの素顔、企業人からのメッセージなども収録。


中学生の皆さんへ 本書は、「高専の特長」「高専卒業後の進路」などを知っていただくのに最適の本です。高専に興味をお持ちの皆さん、是非読んでみてください。
在校生の皆さんへ 本書は、在校生の皆さんに具体的な将来像を描いてもらうための一助となるよう企画されたものです。高専を卒業された先輩方がどんなところでどんなふうに活躍なさっているか、実際の様子がわかります。先輩方から皆さんへのメッセージとアドバイス満載の、高専生必読の一冊です。図書館で借りられます。
企業の皆様へ 高専卒業生が、どのような環境でどのような教育を受け、どのような「強み」を持った技術者として活躍しているか、高専卒業生の特質がわかっていただけるものと思います。是非ご一読ください。
高専に関わりのある
皆様へ
高専制度も40年を経過し、勤労世代のどの年代にも高専卒業生がいる時代を迎えました。この一つの節目に、本書では、卒業生の「生の声」を取り上げるとともに、高専がこれまで果たしてきた役割と今後に向けた課題に迫りました。知っているつもりの「高専」について、新たな発見があること請け合いです。是非ご一読ください。



 目次

まえがき

第1章 高専の概要
1−1 高専制度と高専生の数
1−2 高専の所在地と学科
1−3 高専のカリキュラム
1−4 高専の課外活動
  1−4−1 学生会
  1−4−2 体育系クラブと高専体育大会
  1−4−3 文化系クラブ
  1−4−4 各種コンテスト(ロボコン、プロコン、デザコンなど)
  1−4−5 高専における課外活動の位置付け
1−5 高専のキャンパス・学費・生活費・学生支援体制
1−6 卒業後の進路

第2章 技術者の姿 −高専卒業生の職場を訪ねて−
2−1 通信業界で活躍する高専卒業生
     −世界60カ国にまたがるネットワーク構築−
2−2 鉄鋼業界で活躍する高専卒業生
     −世界のユーザーを相手にして−
2−3 電気業界で活躍する高専卒業生
     −夢を追って世界の電気・電子技術をリード−
2−4 建設業界で活躍する高専卒業生
     −国家石油ガス地下巨大備蓄基地建設工事に挑む−
2−5 化学業界で活躍する高専卒業生
     −リチウムイオン電池用新材料開発で世界から注目される−
2−6 海運業界で活躍する高専卒業生
     −世界を巡る豪華客船の船長として−
2−7 鉄道業界で活躍する高専卒業生とその上司から
     −世界一安全な新幹線を支える技術者−
2−8 地元で起業した高専卒業生
     −双方向ケーブルテレビシステムで夢を実現−
2−9 高専の先生になった高専卒業生
     − 手術室で制御技術を駆使する経験を経て −
2−10 高専卒業生を採用して
     − 仕事で伸びる!ソフトウェア系企業の人事担当者から−
2−11 高専卒業生を雇用して
     −売上高世界第二位の半導体製造装置メーカー経営者から−
2−12 高専卒業生を雇用して
     −「お山の大将で満足するな」、自動車製造メーカーの技術部長から−

第3章 高専の歴史・組織・教育理念など
3−1 高専制度誕生の背景
3−2 高専の変遷と技術科学大学
  3−2−1 高専の設置・廃止
  3−2−2 技術科学大学
  3−2−3 準学士資格の授与と専攻科制度の導入
3−3 独立行政法人国立高等専門学校機構
3−4 高専の教育理念と教育目標

第4章 社会からの評価と高専の存在意義
4−1 高専卒業生を雇用している企業の評価
4−2 高専生の求人倍率
4−3 高専の入試倍率と高専卒業生の質の変化
4−4 高専教育の制度的特徴
  4−4−1 十五才での職種選択
  4−4−2 鍛える教育 ―高専の基本的姿勢
  4−4−3 五年一貫教育
4−5 歴史を振り返って
4−6 大学工学部と高専
   4−6−1 自発自得の誘導 ―大学の立場として
   4−6−2 高専の抱える問題

第5章 技術をバックグラウンドとする企業経営者たちからのエール
5−1 実力をつけ現実を直視せよ ―その後にはじめて"決断"がある
5−2 起業は苦しい、しかしこれほどおもしろいことはない
5−3 国際的に活躍できる技術者になろう

第6章 高専の魅力と将来展望
6−1 高専の魅力
6−2 高専教育の特徴
6−3 前進する国立高専
  6−3−1 高専をとりまく状況
  6−3−2 量より質の向上 ―統合と連携
  6−3−3 地域との連携交流 ―共同教育と共同研究

参考文献
編集後記
編集室員紹介



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